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☆第8話☆
◇卑怯者◇
～Betrayer Sneers～
ならば、我を手にせよ
生き延びたくば、我を継承するのだ
「生き延びる……」
さあ、手を伸ばして掴み取れ！！
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （─） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´ やる夫は確かにあの時
/ ∩ ノ)━・'／
( ＼ ／ ＿ノ´.| | 自分の手で掴み取った……
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／ 生き延びるために、翠星石との約束を守るために……
ｷｭｲｲｨｨﾝｯ
／￣＼
| | ｽｯ....
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ <●> <●> ＼ この剣を……
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒` ⌒ヽ でも……どうしてやる夫だったんだお……
ヽ ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
”それは、お前が「適格者」だったからだ……”
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ <●> <●> ＼ ！？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒` ⌒ヽ
ヽ ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
ｺｺﾛ
”我が力の源は、精神”
”精神の強さを具現して刃と為すのが、我が力なり……”
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼ ／ ＼
／ <●> <●> ＼ 精神の強さ……
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒` ⌒ヽ
ヽ ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
”強き精神と、強き想い”
”この二つを備えぬ者、我を用いる資格なし”
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＼ ／ ＼ 待つお。
／ <●> <●> ＼
| （__人__） | 変だお？あの船には水銀燈や
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒` ⌒ヽ やらない夫達だって乗ってたんだお？
ヽ ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-' 精神も、想いもやる夫なんかよりずっと強いお
〉 │
”だが、それだけでは「継承」には至れぬ。”
”完全なる「継承」を果たして初めて我は本来の姿となる”
”波長、輝き、カタチ全てを満たす可能性を持つもの……”
”――故に、「適格者」なり”
＿＿＿_ ﾌﾟｼｭｰ
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 適格者……
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
”継承せよ……
全てを……”
ｷｭｲｨｨｨｨﾝ
／￣＼ ﾎﾞﾝﾎﾞﾝ
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＿ノ ヽ_ _＼
／ （●） （●） ＼ …………っ！？
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
￣（⌒` ⌒ヽ
ヽ ~~⌒γ⌒）
ヽー―'^ー-'
〉 │
”ひとつに……
／￣＼
| |
＼＿／
|
／￣￣￣ ＼
／ ＿ノ ヽ_ _＼ う、あ、あぁぁぁぁぁぁっ！？
／ （ー） （ー） ＼
| （__人__） |
＼ ｀ ⌒´ ／
手遅れに、なる……”
やる夫！？＞
”……！？”
＿＿＿_ ﾌﾟｼｭｰ
／ノ ヽ､_＼
／（ ○）}liil{（○）＼ ……っ！？
／ （__人__） ＼
| ヽ |!!il|!|!l| / | はぁっ、はぁっ……
＼ |ｪｪｪｪ| ／
_. -‐- 、 ,. -─;-
＞- !ｉ! ′ !ｉ! ￣｀＞
. ／ ｉ!i !iｉ ｉ!i ｉ!ｉ ＼
'7"´!ｉ! ｉ!i ,.、 ｉ!i !ｉ! ゝ
. ｲ !!i , ,ｨ /-ヽ. ﾄ､ iｉ! ii |ﾞ
| ｉ!i /l/‐Ｋ￣ ,ゝl‐ヽ!、ｉ! |
,ｈ ノ＝=｡= , =｡=＝ ｉ r〈
|f_|.| ｀二ﾆ | | ﾆ二´ |.|f,| 大丈夫か、やる夫……
ヽ_|| , -‐' ､|_レ ｰ-､ ||:ﾝ
ﾊ l ｰ───一 l ﾊ
_,.. -‐1:(:ｌヽ. == ／l:(（!`''ｰ-
...l.....l....|::）:l ::＼ ／ l::)):|....l.....l
...l.....ｌ...|（(:）l. ::::`ｰ'´:: ,'(（::(| ..l.....l
...l.....l...|::））(:ヽ. :::::: /;ﾘ::)）:|...l.....l
...l.....ｌ..|::(（::)）;.ﾍ /へ:(（:（:|...l.....l
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （ー） （ー） ＼
| u （__人__） | あ、あぁ、もう大丈夫だお……
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
-:─- ､ ,. -─;ｚ.. _
, -‐ゝ. !ｉ ′ ｉ!i ii ＜
. ∠...＿ !! !i !ｉ ｉ!ｉ ＼
. , ' ´!! !ii !ｉi ｉ!i !i ヽ
∠ -;:‐ !i !ｉ ,、!! ｉｉ! !ｉ! !i l
. , ' ｉ!ｉ , ,ｨ ./ｰゝ.!ﾄ、i､. ､ !ii ｉ! |
/.イ ,ｨ'ｌ/`Ｋ ￣ ,ゝ!ﾍ.｢ヽ!＼ !ii !i| さっき、お前が握ってた……
. ｌ/ l＝==｡､ ,, ==＝｡＝:| r=:､ :|
. ｌ｀ニ／ `ニ二´ |iＦvﾘii| あの緑色の剣……
ｌ／ __-， ｰ- 、 :|l_ン |
`i ー───一 l ,.ﾍ !ｉ ｉ!ﾄ、 ｼｬﾙﾄｽ
. ! --- ／:: ヽ :|(:ヽ あれが皆の言う「碧の賢帝」ってやつか……
ﾞ､ ／::: ヽiｉ|:）)::＼
. _,.ﾍ. .／:::: ヽ!(:(:）:):|｀T''ｰ-
_,, ..-‐..T"./）(:`イ:::: ／::）)(（:(|....l.......l.
.......l.......l.../(::）)::):| ／::)):（(:::）:）|....l.......l.
......l.......l../）):((:（(:| ／:(（:(（::）)）:(（::|....l.......l.
.....l.......ｌ/（（:::）;.ベ| /）);.べ::）):（(::）):):|....l.......l
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （─） （─ /;;／ あぁ、そっか
| （__人__） l;;,´
/ ∩ ノ)━・'／ アカギにはまだこの剣の事話してなかったかお……
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
～～～～～～～
||￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣||
|| ＿ 。碧の賢帝を説明中 . ||
|| ,'´r=＝ﾐ､ ／ ||
|| ,_ _ _ 卯,iﾘﾉ）)）〉_ _／_ _ ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
|| ／ `."-|l〉l.ﾟ ｰﾟﾉl/／ ヽ ＜ NauRoodyingu 少し待ってなさぁい
|| '"'⌒`~"'" ''|!/'i)卯iつゝ '''"ｰ"`` ＼
|| ''y /x lヽ ￣￣￣￣￣￣￣￣ ||￣￣￣
||＿＿＿＿＿＿l†/しｿ†| ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿||
lﾉ ﾚ
＿__ ／
く/',二二ヽ> ／
|l |ノﾉｲﾊ)）／
|∩#ﾟ⊿ﾟﾉ∩ それは英語じゃねーですぅ！！
ﾉ l_|(l_介｣)丿
≦ノ｀ヽﾉﾍ≧ .
. ミく二二二〉ﾐ ＼
＼
～～～～～～～
＿_､─- ､
＞ ,, ` ,, '´￣ﾞ,Ｚ._
, ' ｉ!i ｉ!i !ii !! ＜
. / iｉ! !! ｉ! , ii ﾊ ii! iｉ! ヽ
l ｉ! ｉ!! ,ｲ /l./--l ﾄ ii ii l
| ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N
|!i.|.ｆ1.| =｡===.,, ,｡===lW なるほど……
|.i!|.｢l | ｀ﾆﾆ´ ヾ二 l
|ii ヾlﾉ. , -‐' r _ ＼l (._ ⊂ そういう事か……
/| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃ ,) ）
_/）:| / ＼/ ,. ´二ニゝﾞくう ( r '´
‐..T....|(（::K / /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ
.....|.....|::）):l(ヽ. / ' ' .仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼ ノ(:((:ｌ...|.....|.....|....
....|.....|:）):）l／.／..>､:`:く)::）):）)l .|.....|.....|...
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ やる夫はこの剣のお陰で嵐の海から
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ 生き延びることができたんだお
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | 今までの戦いでも……だけど……
＼ ／＿＿＿ ／
＿_､─- ､
＞ ,, ` ,, '´￣ﾞ,Ｚ._
, ' ｉ!i ｉ!i !ii !! ＜
. / iｉ! !! ｉ! , ii ﾊ ii! iｉ! ヽ 不安、なんだろ……
l ｉ! ｉ!! ,ｲ /l./--l ﾄ ii ii l
| ｉ!,.､ii /‐l/-'、￣,V-|ﾊ ! N 自分が手にした力が……
|!i.|.ｆ1.| =｡===.,, ,｡===lW
|.i!|.｢l | ｀ﾆﾆ´ ヾ二 l それが途轍もない物だと知って……！
|ii ヾlﾉ. , -‐' r _ ＼l (._ ⊂
/| ii /'＼ ′'フ",二二ﾆ⊃ ,) ） 部外者みたいな俺が言うのも筋違いだが……
_/）:| / ＼/ ,. ´二ニゝﾞくう ( r '´
‐..T....|(（::K / /./ ´, ─_'ﾆ＼>,_'ノ さっきのお前の苦しみ様……
.....|.....|::）):l(ヽ. / ' ' .仄l ..|.....|....T..‐
... |.....|((:（:l)）(:><:＼ ノ(:((:ｌ...|.....|.....|.... あれは普通じゃねぇぜ……？
....|.....|:）):）l／.／..>､:`:く)::）):）)l .|.....|.....|...
＿＿＿_
／ ＼ （ ;;;;(
／ ＿ノ ヽ__＼) ;;;;)
／ （─） （─ /;;／
| （__人__） l;;,´
/ ∩ ノ)━・'／ ……。
( ＼ ／ ＿ノ´.| |
.＼ " ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
-:─- ､ ,. -─;ｚ.. _
, -‐ゝ. !ｉ ′ ｉ!i ii ＜
. ∠...＿ !! !i !ｉ ｉ!ｉ ＼
. , ' ´!! !ii !ｉi ｉ!i !i ヽ
∠ -;:‐ !i !ｉ ,、!! ｉｉ! !ｉ! !i l
. , ' ｉ!ｉ , ,ｨ ./ｰゝ.!ﾄ、i､. ､ !ii ｉ! |
/.イ ,ｨ'ｌ/`Ｋ ￣ ,ゝ!ﾍ.｢ヽ!＼ !ii !i| その原因が、あの剣……
. ｌ/ l＝==｡､ ,, ==＝｡＝:| r=:､ :|
. ｌ｀ニ／ `ニ二´ |iＦvﾘii| その「碧の賢帝」なら……
ｌ／ __-， ｰ- 、 :|l_ン |
`i ー───一 l ,.ﾍ !ｉ ｉ!ﾄ、 今すぐ、それを手放すべきだ……！
. ! --- ／:: ヽ :|(:ヽ
ﾞ､ ／::: ヽiｉ|:）)::＼ お前にとって、良くないことが起きる…
. _,.ﾍ. .／:::: ヽ!(:(:）:):|｀T''ｰ-
_,, ..-‐..T"./）(:`イ:::: ／::）)(（:(|....l.......l. 俺にはそう、思えるぜ……！
.......l.......l.../(::）)::):| ／::)):（(:::）:）|....l.......l.
......l.......l../）):((:（(:| ／:(（:(（::）)）:(（::|....l.......l.
.....l.......ｌ/（（:::）;.ベ| /）);.べ::）):（(::）):):|....l.......l
ﾀｯ....
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼ アカギ……
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ （「適格者」……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| | 確か、前にも今みたいなことあったような……）
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （ー） （ー） ＼ そう、蒼星石と喚起の門に行ったときだお……
| （__人__） |
/ ∩ノ ⊃ ／ あの時も剣が勝手に出てきたお……
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼ 頭の中に何かが押し寄せてきて……
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 有希が止めてくれなきゃヤバかったお……
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 虫騒ぎで有耶無耶になったままだたけど
.＼ “ ／＿＿| |
＼ ／＿＿＿ ／ もう一度話してみる必要がありそうだお
：
：
：
：
：
：
～船長室～
, __,,::-:..､__
./i__,,r''ﾞ/::,,='''´:::.｀''ヽ
∧ﾞ､::i::〈::f::::::::_;;:-:::::､:.`:､
/:::::ヾ;:!､:､i;::'ﾍヽヽ;::::::::::､{
〈:::::/'!iﾞ |::|. |:ﾄ;::::::::〉
/:､{.-|ト､,,_ ､,,|;'-‐jﾉ'ﾐ:::､{ 島を出ようとすると嵐に押し戻されてしまう、か……
ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tﾕ~`.},=〈
.iﾍ ￣ ,! !ﾞﾋﾞi.〉
.{.｢i ヽ!. _,,/
`'ヽ. iﾗｰ''＾ヽ /
ヽ､ '-‐‐'''ﾞ /|
.iヽ､__ ,,／.／ヽ､ __ ,,.､
,.-| __,,r‐ﾞ‐''''i~｀i. |. l,,,___
/,f〈 | / ｰ{. l | l l;;r‐-ﾞ､ ､_
,,.::-／//ﾞ'ヾ､ノ/ r┴ ﾉ .ﾉ ﾉ.／ﾞ ,,ｨ''ﾞ:::::::ﾞi､
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─ ＼ 厨ニ病の船はその所為で
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | 使い物にならなくなったらしいお
＼ ｀ ⌒´ ／
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 言ってる連中が連中だけに疑わしいんだが
. | }
. ヽ } まさか試してみるわけには行かないだろ、JK
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)
/:.:.:_:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.l:.:.〉:/:ﾘ:ヽ、
ﾉ:.'´_:._｀:.､:.;､ヽ:.:./:/:/'ノ:.:.:.:.i
ノ:´:.:.:,:/:rゝ/;tYl:Vﾑ;.Y､ｰ':.ヽ;!
l:.:,r:'´Y/ l:l ｀｀′ ';.l ヽﾄ:.:.:.:',
)k/:./l;'.__ l:! ﾘ ._ﾘ';.｀Y ここが実験施設だったことを考えれば
〉-;.:'l l ＿｀ヾ､ _, ､, r'´_/. !r-!
l 'Y';.l ´ 赱〕`｀ '近l ｀ ﾘ< ! 結界が張ってある可能性は十分あるぜ
ヽ.ヽヽ. l ,'-,ノ
｀';Y', l, ,' ´ 外敵の侵入を防ぐだけじゃなく
,.rﾊ'´｀丶、_＿ _ , ' __
/: ヽ ＼ ヽー ／〉′.〉 召喚獣の逃亡を防ぐため……
／:ヽ: : ヽ l .!- ｨ' 〉′ /ヽ､
／: : : : ヽ: : :,ﾂ__ ...'｀-'.､' /ヽ: : :｀:､.､
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 檻って事か……
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
/ く
| ＼
| |ヽ、二⌒)
＿＿＿_
／ ＼
／ ─ ─＼
／ （●） （●） ＼
| （__人__） | ）） でもやる夫達は嵐を抜けて
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | | 島に入ってきてるお？
.＼ " ／＿＿| |
|＼ ／＿＿＿ ／|
| ﾉ
ヽ ω /
＼ / /
/ ／
（_＿＿）_）
, __,,::-:..､__
./i__,,r''ﾞ/::,,='''´:::.｀''ヽ
∧ﾞ､::i::〈::f::::::::_;;:-:::::､:.`:､
/:::::ヾ;:!､:､i;::'ﾍヽヽ;::::::::::､{ それもおそらく
〈:::::/'!iﾞ |::|. |:ﾄ;::::::::〉
/:､{.-|ト､,,_ ､,,|;'-‐jﾉ'ﾐ:::､{ 剣の力によるものだろうさ
ヽ;:l i┬r ヽ ''~Tﾕ~`.},=〈
.iﾍ ￣ ,! !ﾞﾋﾞi.〉
.{.｢i ヽ!. _,,/ これは俺の予想だが……
`'ヽ. iﾗｰ''＾ヽ /
ヽ､ '-‐‐'''ﾞ /| その剣とこの島には何か因果関係があるかもな
.iヽ､__ ,,／.／ヽ､ __ ,,.､
,.-| __,,r‐ﾞ‐''''i~｀i. |. l,,,___
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